DはデジタルのD

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都市伝説な「イヤホン難聴にご用心」

都市伝説な「イヤホン難聴にご用心」

イヤホン難聴ご用事、といった記事を見かけたのだが、これは都市伝説みたいなもの。
記事を読めばちゃんと書いてあるのかもしれないが、それでもミスリードな見出しだと思う。

難聴になるかどうかは、大きい音を長時間聞くかどうかだ。
なので、どんな原因であれ大音量は耳に悪い。ヘッドフォンであれ、、工事現場であれ、コンサート会場のスピーカの真ん前であれ。

たしかにイヤホンの場合、耳に差し込む形なので、外への音漏れが少なく電車内でも大音響が出しやすいということがある。
しかし、これも外音の遮音性が高いということでもあって、大音量を出さずとも音がちゃんと聞こえる、ということでもある。したがいこれまでより音量を下げられる。

珍しいものがは増えてくると根拠なくそれを批判し始める。それが都市伝説の始まりかもしれない。

ソーシャルネットワークのオチ

ソーシャルネットワークのオチ

前のブログ記事で「Facebookはコミュニティではなく社交パーティ」といったことを自分としてはけっこう労力をかけて確認した。

Facebook はもとよりコミュニティじゃないんだ、 Dr Watson - DはデジタルのD https://tatsuh.hatenablog.jp/entry/2018/05/14/094538

が、辞書をひいてみると、最初からちゃんと書いてあるじゃないか(笑)。

WebsterのLearner's Dictionaryという英語学習者向けに、英単語をわかりやすく説明してくれるサイトがある(この辞書はオススメ)のだが、ここで "Social networking"を辞書引きすると次のごとくだ。


Social networking - Definition for English-Language Learners from Merriam-Webster's Learner's Dictionary
http://learnersdictionary.com/definition/social%20network

the activity of creating personal and business relationships with other people especially by sharing information, personal messages, etc., on the Internet

⇒ 他の人々とパーソナルおよびビジネスの関係をつくること。特にインターネットでの情報共有、パーソナル・メッセージなどを使う。

うーん、ズバリそのものだ。
やはり、他の人と関係を作る=知り合いになる、ということがFacebookのメインの機能なのだよ、ワトソン君。

あれこれ考えず、最初からこれを読んでれば早かったな(笑)。

Facebook はもとよりコミュニティじゃないんだ、 Dr Watson

Facebook はもとよりコミュニティじゃないんだ、 Dr Watson

かの、シャーロック先生も言っている・・

FB is not “community”, but “social”party", Dr Watson.
Facebookはもとよりコミュニティじゃないんだ、ワトソン君。パーティー、パーティー、社交界なんだよ。”
ーーーーーーーーーー コンナ・ドイル「顔写真アルバムのなぞ」

結局は、Facebookは社交の場であって、コミュニティーやディスカッションの場ではない、ということなのだ。

(ということなどとっとと、みんな分かっているのだろうが、ようやく腑に落ちた、というか大きな勘違いをしていたことに気づいたので書いてみた)

Facebookとはなんなのか?
SNSである。そのまんま・・?

いえ、問題は「SNS」とはなにかということなのだ。
Social Network System。つまりソーシャルなネットワークのシステム。

これもそのまんまだが、さらに問題は「ソーシャルネットワーク」なのだ。

いきなりだが、「社交界」の英語を辞書で引いてみると、"social circle"。

サークルというところがいかにも、閉鎖的なイメージを抱かせるが、限られたメンバーで会を催し、「この人は私の姪の夫でして、、」などと上流社会の参加者が紹介しあって友人を増やしていく・・映画などでよく見るあれだ。

Facebookハーバード大学のディナーパーティのようなところから発展したのもこうした伝統を引き継いでいる、のだろう。
(ハーバードから始まったなど、いかにもスノッブな大学内交流の雰囲気があるではないか。。)

ここから進めると、Facebookは本来の社交界の閉鎖性を取りはらって、コンピュータシステムで簡単に参加できる社交ネットワークサービスを作った、ということになる。

なので、Facebookもそうした機能を持っている。

  1. 人脈形成 social party
  2. 継続している人脈 Keep in touch
  3. この人、いつでもアクセス可能 I’m alive

これは次のように実装されている

  1. が友達リクエスト。「こんちは、あの人の友達なのよ」、といった感じ。ともだちの紹介があることが望ましい。
  2. がプロフィール。個人のプロフィール(個人ページ)が読め、なんとでも連絡がつけられる。メッセージなどでいつも連絡を取り合っていると望ましい
  3. がウォール(今はそう呼ばないが)。壁に向かって叫んだり(笑)、画を描いていればコイツは生きてる、と伝わる

しかしながら、昔の社交界のように核となる主催者、人物の紹介役がいるわけではない。
各人が勝手に紹介し合う、ともだちのともだち、という形で順繰りに友人関係が広がっていくのだ。

各人が紹介し合い友人を増やしていくのはやや弱みがある。主催者など核となるメンバーが紹介者となるのが、効率いい、はずだ。(椿姫のヴィオレッタのような主催者、人気者・・)

紹介してくれる人がいないときは、人脈形成に自分自ら強く積極的になる必要がある。Facebookに参加しているだけではダメだ。これは遠慮し合ってしまって、つい小さなグループに固まってしまいがちだからだ。

というわけで、こうした会Facebookは「皆が集まるお楽しみパーティー」であって、決して意見交換会や討論会ではない。
(話はいきなり結論になってしまう(^_^;))

”つまりだな、Facebookにディスカッション・インフラを期待するのは無理、ということだ。”
ーーーーーーーーーー コンナ・ドイル「顔写真アルバムのなぞ」(解決編)

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なにしろ読んでないので事実誤認など多数あり



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ITによる新しいビジネスのあり方について丁寧かつ簡潔に述べられている。これまでの会計や人事システムのような社内利用のIT(守りのIT)と、マーケティング・販売など外に打って出るIT(攻めのIT)があるが、その「攻めのIT」とビジネスの関わりの原則がまとめられている。

こうした内容の本はこれまでなかったが、グロービスらしくわかりやすく、コンパクトにまとまっているこの本は、ITを生かしたビジネスを検討しているビジネスパーソンには基礎的な知識を得るのに最適なものかと思う。

現場チックなワタクシとしては、こうしたITシステムは外注では難しく(というかダメ)、楽天DeNAのような社内開発が必須となることを明記、などけっこう難関となるシステム「開発」の項目があるとうれしかった。
紙幅の制限もあることだし、次に実践編を乞う。


義務教育で必修化された関係があるのだろうが、プログラミングに関する初歩的説明があるのはご愛嬌(^_^;)。