DはデジタルのD

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星野源のMVは正直なようでいて実は巧みなマーケティング

星野源のMVは正直なようでいて実は巧みなマーケティング

星野源のMVには音楽ビデオ全編が入っているわけではない。

星野源 - ドラえもん 【MUSIC VIDEO & 特典DVD予告編】 - YouTube https://www.youtube.com/watch?v=ypRTzt1KrF8

これはタダでMVを全編、放映してしまうと、お金を払ってDVDを買う人に申し訳ない、お金を払う人を優先しよう、というのが彼のいう理由で「なるほど」と思った。

が、よく考えたら。。

通常のファンはCDをレンタルするだけだ。
なので、そもそもDVDを買うつもりがない。従って、無料のMVはあろうがなかろうがこの人たちの売り上げには関係がない。

逆に、そもそもDVDを買うような熱心なファンであれば、ネットで自分がMV全編を見ても、あるいはファンじゃない人が見ても、購買に影響しない。

つまり、無料でMVを全編を流しても、流さなくてもCDの売り上げ(レンタル)やDVDの売り上げ(セル)には影響がないのだ。しかも熱心なファンなら他のファンが無料で見ようが気にしない。

よって、通常のミュージシャンの曲では、MVを流す(ロングバージョンとかショートバージョンの区別があるケースもあるが)ことで多くの人に知ってもらうが有益と判断して、MV全編を放映するのだ。

ここで、問題はDVDを買おうかどうか迷っている人の購買行動だ。そういう人たちには、この星野源のMVを見ることで、全てをみたいとそそられる可能性がある。

従って全部を見せないことで、DVD購入予備軍に働きかけることができる。

DVDを購入する人とMVだけをネットで見る人とを平等にしようという美しい言い方と違って、結局はDVD購買予備軍への有効なマーケティングになっている。

ほんと、この人はうまい、な。